後立山南部(長野) 爺ヶ岳(2669.9m) 2020年8月16日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:30 柏原新道登山口−−4:11 種池山荘−−5:08 爺ヶ岳中峰 5:20−−5:35 爺ヶ岳南峰−−6:07 種池山荘 6:10−−7:34 柏原新道登山口

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2020年8月16日 日帰り
天候曇&ガス。稜線は強風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口前に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望
GPSトラックログ
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コメントお盆休み最終日に爺ヶ岳へ。天気予報は微妙だったが雨には降られずガスだけで済んだ。そのガスも時間経過と共に薄くなっていたので粘れば展望が楽しめた可能性あり。下界で見上げたら稜線に雲がかかっていたのは蓮華岳以北で、行先を蝶ヶ岳にしておけば良かったと後悔。ガスの層より下に出ると南アルプス深南部まではっきりと見えていた




登山口前駐車場を確保 標高2400m付近。連続してガスがかかるようになる
種池山荘。爺ヶ岳方面へ向かう光が見えた ライト不要な明るさになったのが5時15分前
爺ヶ岳中峰。ガスがかかり西寄りの風が強く寒い 気温は+8℃前後
トウヤクリンドウ。山の花は秋に変わりつつある 山頂のミヤマコゴメグサ
ゴゼンタチバナ 中峰〜南峰鞍部の雪は完全に消えた
中峰〜南峰鞍部のコマクサ 稀にガスが切れて鹿島槍方面の視界が開ける
爺ヶ岳中峰が見えたのはこの時だけ 爺ヶ岳南峰
南峰から西を見ている。ガスて展望無し ガスの切れ間から見えた冷池山荘
冷池山荘のテント場 ミヤマアキノキリンソウ。今の時期が最も多く見られる
ヤマハハコ 雲の層より下がると南には八ヶ岳
富士山も 南アルプス、中央アルプスも見えた
南アルプスはこれだけはっきり。もっと南の山に登ればよかった
ガスの層より下
ガスっているので雷鳥を期待したら裏切らなかった 子は2羽。まだひよこの面影が残っている
常念山脈はすっきりと晴れている。蝶ヶ岳にしておけば大展望を楽しめただろうに残念!
振り向けば爺ヶ岳はガスの中 ツマトリソウ。咲き残りは僅か
白いのは全てチングルマの綿毛 咲いているチングルマはこの一輪だけだった
たぶんミヤマリンドウの蕾 ウサギギク
エゾシオガマ オトギリソウ
ハクサンフウロ テガタチドリ
種池山荘 シロバナニガナ
ハクサンオミナエシ シモツケも終盤
ガレ沢 ガレ沢付近のミヤマキンポウゲは長持ち
ヨツバシオガマ。これももうおしまい ハナチダケサシ
ヤマブキショウマっぽい。花の拡大写真も撮影すればよかった ? 調べ切れていない
ヤマリンドウ 蓮華岳、針ノ木岳はずっと雲の中
オオカニコウモリ カニコウモリ。柏原新道で初めて気づいた
種池山荘は雲に隠れている 扇沢。駐車場に空きが目立つ
オオバギボウシもおしまい キオンは今が盛り
扇沢で水浴び。対岸の駐車場は満車 登山口の登山指導所が消え失せていた
駐車場到着


・お盆休み最終日。再び天候がイマイチになってしまったが雨が降らない可能性もあるのでお手軽な爺ヶ岳に出かけることにした。天気予報を4つほど確認したが、1つでは強風、1つでは県境の富山側で小雨と出た。さてどうなることやら。

・登山口の柏原新道入口駐車場は半分くらい空いていた。夕方はまだ天候が比較的良くて大町市街から爺ヶ岳山頂が見えていた。

・今回も山頂で日の出を迎えるべく夜中に出発。毎度のように平野側は所々で星が見えているが山側は全く見えず雲に覆われているようだ。雨さえ降らなければ良しとしよう。気温はやや高めで湿気が多いのが体感できる。気圧配置は前線が北に位置して等圧線は南西から北東へ延びているので高気圧の縁を回る湿った南西の風が入るパターンだ。

・樹林帯を登っていると僅かに雨が落ちてくる時間もあったがほぼ曇り。針ノ木岳の稜線もシルエットが見えないので、稜線は雲がかかっているようだ。

・高度が上がると時々ガスが流れるようになり、標高2400mを越えるとずっとガスの中に入ってしまう。LEDライトの光が霧で拡散して見にくいし、写真を撮影するとフラッシュの光が霧の粒に当たって真っ白になってしまう。下界の光が時々見えるが、柏原新道を登ってくる登山者の光は見えなかった。

・種池山荘直下のお花畑に出ると霧の中に爺ヶ岳方面に向かう光が見えた。周囲はまだ真っ暗で山荘の灯りが頼もしい。もう4時を過ぎているので山荘内のあちこちの部屋に明りが灯っていて発電機も稼働していた。

・種池山荘付近ではまだ風はそれほど強くないが、矮小なシラビソ樹林を抜けると風が強まるので上下のゴアを着用。予報よりは風は弱いが半袖短パンのままでは寒いくらいの風はある。先に見える光はもう爺ヶ岳南峰直下くらいまで達していそうな距離に離れてしまった。

・どうせガスって展望が無いので往路は南峰をパスして中峰へ。中峰には先行者のライトの光が見えている。先週月曜日に鞍部南側にあった雪渓は完全に消えていた。コマクサは花が変色しながらもまだ残っている。

・爺ヶ岳中峰山頂に到着すると2名の軽装登山者の姿があった。種池山荘からの往復だろう。気温は+10℃程度あるが西風が強く体感的にはかなり寒い。私は持ってきた防寒装備を全て着込んだ。残念ながら山頂はガスに覆われ、たまに切れるが短時間で再び視界が閉ざされてしまう。ちょうどこの付近が雲の底に当たるようだ。もっと標高の高い山はずっとガスの中だろう。ラジオの天気予報では新潟や北陸は天気が悪いと伝えているので、日の出を見るのは無理そうだ。

・短時間では天候の回復は見込めそうにないので短時間の山頂滞在で下山開始。その前に鹿島槍方面から下ってきた2人組がやってきた。おそらく昨日は好天だっただろうから十分に景色は堪能しただろう。

・高山植物は既に秋の花に移り変わっており、月曜日には見られなかったトウヤクリンドウがあちこちに顔を出していた。ミヤマダシコンソウも高山性のスミレももうおしまい。

・帰りは南峰に立ち寄る。こちらの山頂も基本的にはガスがかかり続け、短時間だけ切れることがあるがすぐに再びガスの中。ガスが切れて視界が開けるのは風上側の北西側だけで、いつものように立山、剱岳は雲の中で毛勝三山より低い山は見えていた。どうやら富山では平地は雲がかかっていないようだ。

・南峰を降りて高度を下げると雲の層を抜け出して展望が開けるようになった。往路ではここもガスに覆われていたので、時間経過と共にガスが少しずつ高くなっているようだ。もしかしたら日中は晴れるかも。南側の展望が開けると常念山脈が姿を現し大天井岳がすっきり見えていたので、蝶ヶ岳に出かけていたら好天に恵まれて展望も楽しめただろう。残念。単純に2日前に常念岳に登ったので次は近場の蝶ヶ岳を避けて爺ヶ岳を選択したのだが失敗だった。

・種池山荘周辺の花も既にピークは過ぎて秋の花に切り替わりつつある。チングルマ、ミヤマキンポウゲは終わって最も多いのはミヤマアキノキリンソウで、オトギリソウも目立つ存在。ハクサンフウロはまだ残っている。ミヤマリンドウはまだ蕾だが来週くらいには開きそうな気配。柏原新道ではヤマリンドウも見られた。

・柏原新道を下って行くと、通常の週末よりやや少ない程度の人数の登山者とすれ違った。やっぱりここでも大パーティーは皆無だった。

・樹林帯ではオオカニコウモリが開花。柏原新道ではオオコウモリは良く見るがカニコウモリを見た覚えが無かったのだが、今回、初めて発見。ただし、ある決まった場所に固まって群生しているだけで、大半の場所では見られない。三股から蝶ヶ岳だとカニコウモリが非常に多いのだが。

・登山口に戻って扇沢に降りて水浴び。対岸の駐車場は満杯状態。これから登り始める登山者の姿もある。登山口の登山指導所は今シーズンの「営業」を終えたようで、テントと机は撤収され無人となっていた。もう夏山シーズンはおしまいか。

 

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